【ホテル運営】超大切な指標”GOP”について詳しく解説します!

ホテルGOP ホテル業

こんにちは。今回はホテルを運営する上で超大切な指標であるGOPについて、わかりやすく理解できるように説明します。

GOPの考え方を知ることで、ホテルの構造も深く知ることができるます。単にホテルが好きという方にもおすすめです。

以下、当てはまる人はきっと楽しめると思うので是非読んでみて下さいね。

・ホテルへの転職を考えており、基本的な考え方を知りたい!
・学校でホテルビジネスを勉強しているが、GOPってよくわからない!
・ホテルで働いているけど、もっとホテルの構造を知りたい!
・学校に提出するレポートで参考として使いたい!

今回の記事を読んでいただくことで以下のスキルが身につきます。

GOPの計算方法と簡単なGOP表が作れるようになります。

それでは早速見ていきましょう!

GOPって何?

先に言っておきますが、GOPの構造自体はそこまで難しく無いので安心してください。

教科書に掲載されているGOPの見方が異常に難しく感じでしまう理由は、いきなり細かい項目までずらーっと記載されているからです。

私もこの業界で実際に働くまでは中々理解できませんでした。

この記事では極力シンプルな表を使って説明していきますね。

では早速本題です。GOPとは以下のように定義されます。

GOP(Gross Operating Profit)
(1)ホテル全体の営業収入から、(2)売上を上げるために直接関係する費用を差し引いた金額

最初に、単語の中に”operating”という単語が入っていることがミソなので、英単語自体を覚えてしまった方が理解も深まります。多少面倒くさいかもしれませんが、全部覚えてしまいましょう。

さて、より理解を深めるために、ここではこの文章を2つに分けて考えてみましょう。

1)ホテル全体の営業収入

この部分はそんなに難しくありませんね。皆さんが考えている、いわゆる”売上”になります。

ホテルの営業収入では主に、客室部門収入、レストラン部門収入があると思います。

客室部門収入・・・稼働率×平均単価
レストラン収入・・・座席数×回転数×客単価×営業日

今回は収入について詳しく記載することは控えますが、上の式は基本の基本なので覚えておいてもよいかもしれません。

※規模によっては宴会収入、ウエディング収入もあると思いますが、ここでは分かりやすくするため、宿泊とレストランに限って説明させていただきました。

(2)売上を上げるために直接関係する費用

GOPの考え方において、最も重要なのがこちらの費用の方です。

まず重要なのが、GOPの費用として計上するのは”売上に直接関係する”項目のみということです。

例えば、以下のような費用って直接売上に関係するか分かりますか??

「原価償却費、固定資産税、賃料」

答えは”NO”ですね。確かに賃料を支払わないことにはホテルが運営出来ないので、売上に全く関係してない訳ではありません。ただここではホテルの運営形態を思い出してみてください。

ホテルの運営形態って「運営・所有」が分かれているんでしたね。

GOPはあくまで、ホテル運営がうまくいってるかどうかを見る指標です。言い換えると

GOPに含む費用は、ホテル運営者の責任範囲に限ります!

賃料とかって、いくらホテル運営者が頑張ろうとどうにもならないですよね。どちらかというと、”所有”側の問題になります。

このように、「ホテル運営者が、工夫すれば改善できる」費用をGOPに計上します。

なお、所有と運営の考え方は非常に重要なので、是非併せてこちらのサイトもお読みください!

【ホテル基礎知識】所有・運営・経営の違いと契約方式が知りたい!
ホテルの基本となる『所有・運営・経営』の違いを詳しく書きました。ホテルについて勉強している学生さん、ホテル業に転職を考えている方、また実際に既にホテルで働いている方に向けた記事です。これらを知ることで、もっとホテルビジネスに携わることが楽しくなってくるはずです。
まとめ
・GOPとは、ホテル全体の営業収入から、売上を上げるために直接関係する
費用を差し引いた金額。

・計上する費用は、運営者の責任範囲に限る。

GOPの具体例

ここからはGOPの具体的な例を見ていこうと思います。

GOPの定義については分かったかもしれませんが、そもそもホテルってどんな費用が発生しているかいまいちわからないですよね。ここでは、GOPとして計上する費用項目を列挙した上で、最終的にGOPがどれくらいなのか見ていこうと思います。

項目 金額(千円)
売上 宿泊売上 7,000
レストラン売上 2,000
その他売上 1,000
  売上合計-① 10,000
費用 人件費 3,000
リネン代 1,000
アメニティ代 500
水道光熱費 250
修繕費 300
消耗備品費 250
広告手数料 700
料飲食材費 500
通信費 500
システム料金 500
支払い手数料 300
保守点検費 100
その他 100
費用合計-② 8,000
   
GOP 売上合計①-費用合計② 10,000-8,000=2,000

上記の表でGOPは200万円になりました。いかがでしょう。実はGOPの考え方はこれだけです。また、費用の項目についても、基本的には上の表に入っているものでほとんど網羅できているはずです。

GOPはどれくらいを目指すべき?

これまで、GOPの算出方法を見てきました。では、一般的にGOPはどのように使うのでしょうか?

基本的に、よく使う指標として「売上に対するGOPの比率」を用います。

先ほどの例で言うと、GOPが200万円で売上合計が1,000万円でしたね。なので、

売上に対するGOP比率=200万円/1,000万円×100=20%

ということになります。IR資料で見るGOP比率というのは、ほとんどのケースが売上に対するGOP比率になります。

また、シティホテルの場合は20%以上のGOP比率が理想的とされています。

ではどうすればGOPの比率は改善できるのか。

施策としては売上を増やすか費用を減らす、どちらかを選択することになります。

とは言え、売上を増やすというのは運営者の責任範囲ですが、なかなかすぐ達成できることでもありません。

まずは運営者の責任としては、「費用を減らしてGOPを改善する」選択肢を選ぶべきです。特にオペレーションの見直しによる人件費の見直しは定期的に行った方が良いです。

以上GOPの考え方と計算方法について見てきました。そこまで難しくないと感じたのではないでしょうか。

まとめ

それではここで改めてGOPについてまとめたいと思います。

【GOPまとめ】
・GOPとは、ホテル全体の営業収入から、売上を上げるために直接関係する
費用を差し引いた金額。
・計上する費用は、運営者の責任範囲に限る。賃料などは入らない。
・GOPは、「売上に対するGOP比率」を主に用いる。
・「売上に対するGOP比率」は20%以上を目指す。
・まずは費用を改善してGOPを見直す。
GOPはホテル業態、ホテルの規模感によって目指すべき数値も変わってきます。
特に宿泊特化型のホテルだとGOPは比較的高い傾向にあります。それに比較しフルサービス型のホテル、旅館などはGOP比率が10%を下回るところもたくさんあります。まずは自分のホテルのGOP構造を知ることが重要ですね。
また、別の記事でホテルの契約形態について書いたのですが、運営会社と所有者での契約では、以下のような契約内容が多いです。
「GOPの○○%を支払う」
もしGOPについて何も知らないと、このような契約内容も頭に入らないと思うので、是非今回覚えたGOPの考え方については忘れないようにしてください。
なお、各ホテルのIRなどは、ジャパンホテルリートさんのサイトに詳しく記載があります。是非一度見てみてください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. […] […]

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